置いてみて、眺めてみて
アンティーク、って決めたものの、雑誌で見る「英国式」って感じのインテリアや、姫っぽい感じの白を基調としたインテリアも、まだピンとこなくて、昔誰かが使っていたものっていうところも、実は少しだけ抵抗があったりして。
なので、見に行って来ました。
イギリス家具を扱うお店に。
お店のドアを開けると、一気に目に飛び込んでくる家具たち。
とにかく、脚の主張がすごい!
これが第一印象です。
猫脚っていうけど、リアルだな~っていうものから、ライオンのような顔がついてたり、揚げパンみたいにくるくるがいっぱいあったり、がに股にしか見えない椅子。
(インテリアを学んだものの表現ではないですよね、ごめんなさいっ)
とにかく圧倒されて、静かにお店を退室しようとしたくらいでした。
そしたら、
「なにかお探しでした?」
とお店の方に声をかけられて、
「だ、ダイニングテーブルを」
と答えるわたし。
「サイズは?探しますよ」
と言われ接客テーブルへ案内されました。
見せられたのは、傷だらけの家具の画像。修復前の画像で、注文が入ってから組み直して生地を張り直して、お届けするのだそう。実物ははるか海の向こう。
好きな生地を張れるって、嬉しい反面価格も上がる。
やっぱり、こだわるにはそれなりのコストがかかるのね。
でもこの椅子やテーブルの姿が好きだなぁって思う。
脚のデザインも、スラッとしているものにばかり目が行ってしまう。
そうやって話をききながら、もう一度店内の家具を見てみると、ひとつひとつが本当に素敵な事に気がつく。
気品と素朴さ、無垢のさわり心地。
モダンな家具と組み合わせると、実はとても空間が洗練されるんだと教えてもらいました。
家具って一気に揃えなくてもいいし、気に入ったものがなければ、見つかるまでなくてもいいじゃない。ダイニングテーブルがなくても、食事はできるんだから。今回気に入ったものがなかった、また探しにきてくださいね。
わたしが、引っ越しまでに家具を揃えなきゃと、今色々か探してると言ったら、お店の方がそう言ってくれました。
家具が決まらないと、空間が完成しない。
そう思っていたから内装の打ち合わせと同時で家具を探していたけど、時間に追われたり、予算があったり。
だから、そんな言葉が嬉しかった。
今の家具を、一旦持って行こうかな。新しい空間に置いてみて決めてもいいかな。
置いてみて、眺めてみるといいよ。
そんな事を言ってくれる素敵な家具屋さん。
家具探しは、一旦中断。
いよいよ来月、契約です。